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COLUMN

ロコールキャラバン2025レポート ~幸せのブータン編~ 5話~

2025年10月1日

7/30 水曜日
とうとう今回のキャラバンも最終日。毎日多くの情報が溢れかえるくらいインプットされ、それに少しずつ順応してきているような感覚です。
最終日は、これまでとは少し違う角度でブータンを観察したいと思います。
そして最後は、ゆったりと旅の疲れを癒すツアー。心残りはありますが、最終日を迎えました。

まずは朝の散歩ツアーへ。
首都ティンプーは日本とは違い、首都とはいえ穏やかな雰囲気です。
行き交う学生さんたちも制服を着ている人が多く、日本とよく似ています。

街一番の広場

 

国立競技場


サッカーとアーチェリーが盛んなようです

・公立学校 チャンガンカ・スクール(Changangkha Middle Secondary School)

特別支援学級(Special Education Needs、通称SEN)が併設された学校へ。

校長先生 Nyendo(ネェンドウ)さんのお迎えで、教室へ向かいます。

休憩時間には、おやつを各自持参して食べていました。

ここの支援学級も、卒業後の就労支援を兼ねたカリキュラムが感じられ、個々の自立性を重視した教育方針です。

また、校内にはカフェもあり、接客を通じて社会との接点を作ります。お茶や軽食は職員たちも購入し、学校全体で取り組みに参加しています。こうした取り組みを、日本でもオープンにできればと思いました。

また一般のクラスにも伺いました。


たくさんの教科書類が山積み……みんな勉強熱心です。

・Ability Bhutan Society(アビリティ・ブータン・ソサイアティ)

障がい者支援団体。代表の Kuenzang N. Tshering(クンザン N. ツェリン)さんにお話を伺いました。

ポストカードなどの販売もあります。Instagramのアカウントは最近あたらしく作り直した ability.bhutan.society で検索してみてください。


ここには、重度の障害のある子どもたちも受け入れて学習支援を行っている、

ブータンでも数少ない施設です。

 

ちょうど前日からインターンに来ていたスイスの学生。

 

・伝統医学大学にある博物館 Sorig Traditional Medicine Museum へ

ブータンには、伝統的な東洋医学を学ぶ大学があります。

施設内には博物館があり、具体的な伝統医療(針治療や漢方薬、人体図など)が展示されていて、とても興味深い内容でした。

※施設内は撮影不可のため、外観のみ。

 

最後の視察先は
・美術学校 Choki Traditional Art School(チョキ・トラディショナル・アート・スクール)ここは少し郊外にあり、山岳民族の子どもたちが伝統美術や工芸の技術を学び、生計を立てられるように建てられた学校です。
生徒たちは宿舎を利用でき、寝食を共にしながら職人の技を学びます。
ここを卒業する時には、一人前の職人になり、家族を支える社会人になれるそうです。




旅の最後は、希望者のみ 石焼風呂 ドツォ(Taba Hotstone Bath)組と、
市内お買い物組に分かれて、それぞれ自由に過ごしました。

この石焼サウナは、長旅の疲れにはたまらなく、気持ちよかったです。

街のスーパー

 

今回のロコールキャラバン ~ブータン王国~ は、とても濃密で、今暮らしている日本で失われたものがまだ色濃く残っていて、「人間とは何か?」「生きるとは何か?」「幸せとは何か?」をたくさん考えさせられました。今回の隊員の皆さんも、それぞれに得られた「何か」を持ち帰り、「自分らしさ」の中に織り交ぜていただけたらと思います。

今回、たくさんの皆さんのおかげで、このキャラバンを無事終えることができ、感謝いたします!
さて、次のキャラバン隊はいつ出発するのでしょうか?
また、ぜひ皆さんキャラバンに参加してください。

~おしまい~

←前回(第4話)はコチラ