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COLUMN

記憶の中の少年が、すっかり大人になっていた日 ~セネガル出身のTくんが教えてくれた、人と街のあたたかさ~

2025年12月17日

こんにちは!
ロコールで経理と民泊を担当している、じゅんじゅんです。

今回は、久しぶりに会った男の子が、あまりにも成長しすぎていて、こちらの頭がなかなか追いつかなかった——そんなときのお話です。

2015年ごろ、ひとりの少年と出会いました。
セネガル出身で、当時はまだ小学校5年生か6年生。
地域の外国人と日本人が集まり、言葉や文化をお互いに学びあう“学びの場”でのことです。

年末に行われた忘年会で、彼は「もみじ」という日本の歌を歌ってくれました。
その伴奏を私がしたことを、彼は今でも覚えていてくれたのです。
胸の奥が、じんわりとあたたかくなりました。


あれから10年。
彼は、すっかり大人になっていました。

先日、その彼——Tくんが、奥さんと一緒に会いに来てくれたのです。
「結婚したので挨拶に」と、共通の友人であるKさんに連絡をくれました。
Kさんは、この学びの場で長く一緒に活動してきた仲間で、私にとって大切な友人です。

Tくんは高校時代を経て、今は建築関連の仕事に就き、大阪・関西万博の建設にも携わったそうです。
免許も取り、奥さんと出会い、昨年は奥さんの実家の近くに引っ越し、もうすぐ子どもも生まれる——
情報量が多すぎて、しばらく頭が追いつきませんでした。

奥さんはとても素敵な方で、会ってすぐ、Kさんと私は思わず
「奥さん、ほんまに素敵な人やね〜」と言いました。
するとTくんは、少し照れたように、
「俺、センスあるんで(笑)」とひと言。

あまりにその通りすぎて、
「何てツッコんだらいいんやろ?(笑)」とKさんと言い合い
その場は自然と笑いに包まれました。

その後、Tくんの運転でKさんのお家に移動して、
10年間のエピソードや近況を聞いていたら
あっという間に時間が過ぎていました。

暮らす場所の話も、印象に残っています。
Tくんは「また大阪に戻りたい」と話していました。
「小さいころから馴染みがあるし、楽しい場所も多いから」と。

奥さんも、
「人が自然に接してくれる大阪の空気が好き」と話してくれて、
「子どもも、そういう環境で育てたい」と思っているそうです。

大阪の良さを、改めて感じました。
そして、
「ブランドって、人と人との信頼の中で、静かに育っていくものなんだな」

そんなことを実感した一日でした。

こうした出会いや時間が、今の仕事にもつながっています。

海外の文化や人との関係性、
そこから見えてくる街や社会のあり方は、
企業やサービスの「伝え方」を考えるヒントにもなります。

海外動向やブランディングに関するご相談がございましたら、
ぜひお気軽にお問い合わせください。

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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
次回のコラムもどうぞお楽しみに。